なぜ単語リストより絵カードのほうが効果的なのか
幼い子どもの脳は、新しい単語を別の単語よりも絵を通して概念と結びつける方がずっと簡単です。子どもが犬の写真を見ながら「dog」という音を聞くと、そのラベルは形や耳やしっぽを持つ動物そのものに直接結びつきます。単語リストは同じ単語を紙の上の文字にしか結びつけないため、記憶を留める具体的な手がかりがありません。
英語を第二言語として学ぶ子どもにとって、この差はさらに大きくなります。単純な単語リストは、子どもにまず翻訳させます。「dog」を見ると母語の単語がまず思い浮かび、そのあとでようやく動物が思い浮かぶという余分な一段階が加わり、まだワーキングメモリが浅い3〜4歳の子にとっては、緊張した瞬間にこの一段階がまるごと抜け落ちてしまいます。絵カードはこの回り道を飛ばし、画像が直接概念につながります。
覚えておく価値のある数字が一つあります。新しい単語は、ただ認識できるだけでなく子ども自身の口から出てくるようになるまで、意味のある形での接触がだいたい6〜10回は必要だと言われています。カードを2回さっと見せるだけでは、その回数には遠く及びません。だからこそ以下の方法は、一度の徹底したセッションよりも、数日にわたる反復に重きを置いています。
最初のテーマの選び方(と欲張りすぎる失敗)
子どもがすでに自分の言葉で指さして名前を言える物からできたテーマから始めましょう。器に入った果物、絵本の中の動物、道を通る乗り物などです。これらは具体的で、物理的に身近にあり、すでに感情的にもなじみがあるので、英語のラベルがしっかりつかまる対象があります。この方法がよく効くのはだいたい2歳半から5歳ごろまでで、それより幼いと第二言語のラベルを保持する準備自体がまだ整っていないことが多いです。
最もよくある失敗は、範囲を広げすぎて始めることです。初日から張り切って、動物カード8枚、食べ物カード6枚、形カード4枚を一度に積み上げてしまう。多様に見えて生産的に感じますが、実際にはどれか一つが定着する前に注意が分散し、18個の中途半端な印象しか残りません。
テーマは一つだけ選び、カードは8~10枚に絞り、そのセットを子どもが促されなくてもすらすら言えるようになるまで、二つ目のテーマは開かないでください。「促されなくても」がここでの鍵です。犬のカードをじっと見つめている間しか「dog」と言えないなら、その単語はまだ子どものものになっていません。
「言う・指さす・繰り返す」メソッド、段階を追って
各カードで決まった3ステップの手順を使いましょう。まず親が絵を指さしながらはっきり単語を言い、次に子ども自身が同じ絵を指さしながら単語を繰り返します。ただ音を真似するだけでなく、子ども自身が指さして言うというつながりを作ることが大切です。最後に、子どもが「It's a dog」のような短い文で使ってみるか、カードに合う実物を指さします。この三つ目のステップこそが、覚えただけのラベルと実際に使える単語を分ける部分です。
うまくいかないセッションはたいてい次のような形になります。親がまったく新しいカードを持ち上げ、子どもがその単語をまだ一度も聞いたことがないうちに「これ何?」と聞いてしまう。子どもは当てずっぽうで答え、間違え、その瞬間から遊びではなくテストのように感じ始めます。新しいカードでは、必ず親が先に単語を言ってあげてください。テストはその単語が数日落ち着いてからで十分です。
毎日カード全部を反復練習しないでください。毎回のセッションでは新しいカード約4枚と、ここ数日分の復習カード3枚ほどを混ぜて、セッションを5~10分程度の短さに保ち、疲れさせないようにしましょう。問いかけの方向も交互に変えてください。時には先に絵を見せて単語を聞く(再認)、時には先に単語を言って合う絵を探させる(想起)。子どもはどちらか一方をもう一方よりずっと早くできるようになるので、両方を別々に練習する必要があります。
全体を遅らせる失敗:教える前にテストしてしまうこと
先ほどの欲張りすぎる失敗に続いて、進歩をひそかに止めてしまうのがこの二つ目の失敗です。親は効果が出ているか知りたくて、つい確認テストをしてしまいます。しかし一度か二度しか出会っていない単語のテストは、測定ではなくただの挫折体験です。二回連続で「これ何?」と聞かれて固まってしまった子は、カードそのものを避けるようになっていきます。
対策はシンプルですが忍耐が必要です。新しいカードを導入してから最初の2〜3セッションは、親が単語を言ってあげるだけにとどめ、子どもにいきなり言わせようとしないこと。真似させ、指させ、ただ遊ばせましょう。子どもが促されなくても自分からその単語を口にするようになったら、それが想起の練習を始めてよい合図です。
似た単語を混同したり、知っていた単語を「忘れた」ように見えるとき
catとrabbit、appleとtomatoのように二枚のカードを混同するのは、ほとんどの場合その二つを同じセッションで教えたか、色や形など目立つ視覚的な共通点を持っているせいです。二つを切り離しましょう。数日かけて片方だけを完全に習得させてから二枚目を紹介し、その後になって初めて二つを並べて、何が違うのか子どもに声に出して説明させてください。
急に忘れてしまったように見える単語も、実際には完全に消えていることはめったにありません。多くの場合、思い出す手がかりが変わっただけです。特定のカードの絵で「apple」を覚えた子どもは、本物のりんごの写真の横にある単語や、絵本の中のりんごを認識できないことがあります。概念ではなく、その特定の画像そのものを覚えてしまったからです。ゼロから教え直す前に、実物や別の絵、短い文といった新しい文脈でまず試してみて、それでもだめなら教え直しましょう。
カードの外でも定着させる、そして文へ進むタイミング
カードを完全に習得したら、その物の実物を実際に探して、子どもが出会った瞬間に英語の単語を言ってあげましょう。おやつの時間の「apple」、散歩中の「dog」、夕食のテーブルの「spoon」のようにです。これはカードだけでは絶対に与えられないステップです。絵という手がかりなしに、実際の文脈から子ども自身の口で単語を引き出すことです。
一つのテーマの単語8~10個が、カードを見せたときだけでなく自然に使えるようになってから、初めて短い文へ進みましょう。その段階になったら、名詞を増やす代わりに「I see a ___」や「I like ___」のような簡単な文の型に単語をはめ込み始めてください。横に広げて短い文を作ることは、新しい単語を積み重ねるよりも、すでに覚えた単語をずっとしっかり定着させます。子どもによって進むペースが違うのは当然のことです。8語の再認さえまだ不安定な子を、暦の上でそろそろだからという理由だけで文へ急がせる必要はありません。