経過時間の計算は時計を読むこととは別のスキル
時計を読むのは「この位置は何を意味するか」を調べることです。経過時間の計算は「この2つの位置はどれだけ離れているか」を求める算数です。時計を完璧に読める子でも、「今3時15分で映画が4時に始まるなら、あとどれくらい待つ?」という質問には固まってしまうことがあります。これは時計の姿をした引き算の問題だからです。
時計が読めるからといって経過時間の計算もできるとは限りません。おなじみの道具(時計)を再利用しているだけの、まったく新しいスキルとして扱いましょう。
文字盤ではなく数直線から始める
いきなり文字盤に行かず、ある時刻から別の時刻まで簡単な線を描いて、その間隔を分かりやすい単位で数えてみましょう。まず時間単位で、それから分を埋めていきます。これにより、丸い文字盤だけでは見えにくい「2点間の距離」という概念が目に見える形になります。
これがしっくりきた後で実際の文字盤に戻って同じ質問をすると、ゼロから学ぶのではなく、すでに知っている考え方を新しい図に当てはめる感覚になります。
印刷した一日・一週間の時間割を使う
起床、朝食、登校、夕食、就寝など、それぞれに時刻が書かれたシンプルな印刷時間割は、経過時間の練習に実際の文脈を与えます。「朝食から登校まで何分?」は、抽象的なワークシートの問題とは感覚が違います。
ここで時間割を読むこと自体も一つのスキルになります。リストを見て時刻を探したり、2つの行を比べたりするのは、時計1つを読むのとは異なる視覚的作業だからです。
よくある間違いとその見つけ方
最も多い間違いは、時計の計算を10進法の算数のように扱うことです。3時15分から4時を引くとき、315から400を引くように計算してしまうケースです。これを特に注意して見て、なぜ100分ではなく60分が1時間なのかを一緒に確認しましょう。
子どもが経過時間をいつもきっちり1時間ずつ間違えるなら、開始地点の「時」の目盛りを数え間違えている可能性が高いです。分を足す前に、時間単位で間隔を数える練習に戻るとよいでしょう。