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活用のコツ 公開日: 2026-07-28

自宅でプリントをきれいに印刷するコツ

何より先に「倍率」を正しく設定する

「用紙に合わせる」は一見無害な設定に見えますが、実際にはプリンタードライバーが決めた余白に合わせてファイルをこっそり拡大縮小しています。定規で測る問題や数字のマス目、図形なぞりが含まれるプリントでは、この拡大縮小によって実際の寸法が変わってしまいます。2cmで描かれた線が1.9cmで印刷されたり、正確に1cm四方であるはずのマス目が微妙に長方形になったりします。子どもはそれに気づかず、自分の測り方が間違っていたと思い込んでしまいます。

印刷ダイアログで倍率は必ず100%(または「実際のサイズ」)に設定しましょう。PDFなら一度設定すれば、多くのプリンターがそれを既定値として覚えてくれます。新しいプリンターや新しいアプリで初めて印刷するときにもう一つ確認すべきなのが余白です。ドライバーによっては上下左右すべてに1.27cm(0.5インチ)の余白を既定にしているものがあり、プリントの文字や枠線が端ギリギリにデザインされていると、この余白のせいで問題の一行やページ番号の角が知らぬ間に切れてしまうことがあります。印刷物に何か足りない気がしたら、ファイル自体がおかしいと決めつける前に、まず余白設定を確認してください。多くのドライバーは余白を約0.5cmまで縮められ、プリンターが対応していれば「フチなし」も選べます。

新しいプリンターで初めて印刷するときは、必ず印刷プレビューを確認しましょう。10秒で済み、用紙を一枚無駄にする前に切れを見つける唯一の方法です。

用紙の厚さと表面仕上げも意外と重要

塗り絵にはクレヨンや色鉛筆が裏に染みない、やや厚めの用紙(80g/㎡以上)が適しており、水彩色鉛筆を使う場合はさらに厚手のものをおすすめします。ただし、子どもが鉛筆で文字を書くプリントには光沢紙(グロッシー)を避けてください。表面がツルツルしているので鉛筆の芯が滑りやすく、消しゴムで消すときもコーティングがよれたり破れたりしがちです。マット仕上げの普通紙のほうがずっと扱いやすいです。

薄い普通紙(60g/㎡以下)にインクジェットプリンターで色の多いプリントを印刷すると、インクが裏面まで染み出ることがあります。70〜80g/㎡の用紙に変えるか、プリンター設定の用紙種類を「普通紙」ではなく「厚紙」寄りに指定すると、インクの吐出量が調整されてにじみが減ります。

画質を保ったままインクを節約する設定

文字練習や計算問題など色が不要なプリントは、印刷設定を「グレースケール」または「モノクロ」に切り替え、「エコノミー(節約)」モードをオンにしましょう。カラーインクをまったく使わないため消費量が大きく減り、文字と線が中心のプリントなら通常印刷との違いはほとんどわかりません。

ただし、細かい塗り絵や地図、写真入りのプリントにはエコノミーモードを使わないでください。インクの吹き付けが粗い点の集まりになるため、色の部分がまだらで荒っぽく仕上がってしまいます。色が大事なページは標準画質、それ以外はエコノミー、と使い分けるだけで、1年を通してかなりのインク代が節約できます。

ラミネートしてホワイトボードマーカーで繰り返し使う

数字の練習や図形描きなど繰り返し解くプリントは、ラミネート加工しておけば何度でも再利用できます。ラミネート後はホワイトボード用マーカーで書いて消す形にし、油性マジックは消えにくいので避けましょう。

家にラミネーターがなければ、クリアファイルにプリントを挟むだけでも似た効果が得られます。ただしこの場合、マーカーの跡がファイル表面にシミのように残ることがあるので、使用後すぐに拭き取る習慣をつけてください。

教科別に整理するバインダー・フォルダーシステム

印刷したプリントが増えてきたら、教科別(算数、国語、パズル・論理、塗り絵・運筆)に色の違うフォルダーやバインダーの仕切りを決めておくと便利です。子ども自身に「今日はこのフォルダー」と選ばせることで、整理整頓の習慣も一緒に身につきます。

解き終わったプリントは捨てずに、別の「完了」コーナーにまとめておきましょう。1〜2か月分たまると、子どもの成長が目に見える記録になり、次の学年のプリントを選ぶ際の参考にもなります。

環境に配慮した印刷習慣

採点が必要ないプリントなら、両面印刷にするだけで紙の使用量をほぼ半分に減らせます。プリンター設定で「両面印刷」を基本にし、採点が必要なプリントだけ片面印刷に切り替えましょう。

使い終わったプリントの裏面は捨てずに、落書きや計算練習用のメモ用紙として活用してください。「答えがすでにある面が表だよ」と子どもに教えるだけで、紙を大切にする習慣も自然と身につきます。