書き写しは自由に描くこととは違う力
自由に描くことは、子どもが頭に浮かんだものをそのまま描かせてくれます。間違った答えはありません。絵を書き写すことはその逆です。特定の形を見て、それを部分に分け、その部分を正確に再現することを求めます。これは創造的な表現というより、地図を読むことに近い視空間能力です。
どちらも価値がありますが、鍛えるものは違います。だから子どもは片方は得意でももう片方は苦手ということがあります。自由に上手に描ける子どもだからといって、自動的に書き写しも上手とは限らず、これはまったく普通のことです。
マス目が書き写しをずっとやさしくする理由
絵全体を一度に書き写そうとすると、幼い子どもの視覚的な追跡能力には負担が大きすぎます。一度に頭に保っておくべきことが多すぎるのです。元の絵をマス目に分け、対応する空のマス目に一マスずつ書き写すことで、一つの大きくて難しい課題が、たくさんの小さくて扱いやすい課題に変わります。
これはプロの画家が絵を正確に拡大したり模写したりするときに使うのと同じ原理です。これを早くから紹介することで、「分けると書き写しやすい」という偶然ではなく、本物の技法を子どもに教えることになります。
代わりに描いてあげずに助ける方法
子どもが一マスで詰まったら、代わりに線を引いてあげないでください。代わりに、そのマスの中にどんな形が見えるか、線がマス目のどの端に触れているかを尋ねてください。こうすることで、見て判断することが子ども自身の手に残ります。
多少の不正確さは想定内で問題ありません。目標は完璧な複製ではなく、元の絵と書き写しを注意深く比べて、何かがぴったり合わないときに気づく習慣です。
難易度を少しずつ上げる
内側の線が少ないシンプルで対称的な形(家、星)から始め、それから非対称な絵や、顔や質感のある動物のように内側のディテールが多い絵へと進みましょう。
より複雑な絵を選ぶこと以外に、マス目のサイズを小さくする(マスを増やして小さくする)ことでも難易度を上げられます。小さいマスは、シンプルな絵でもより精密な視覚的追跡を求めます。
この力が後にどう現れるか
このマスごとに比べる習慣は、後に理科の授業で図を正確に写し取ったり、工作や裁縫のプロジェクトでパターンをたどったり、地図を読んだりするときにまた現れます。どれも全体の絵を部分に分けて、各部分を注意深く確認する力が報われる課題です。
ここでは結果よりも過程を褒めてあげてください。「あの角、本当によく見てたね」の方が、「元の絵とそっくりだね」よりも、力を育てる上でずっと大切です。